ボクの定年

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

シニアの筋トレで注意すべきこと

 

 

運動をするとき、最初に考えることは、その運動は安全か?という事です。実は、ボクら専門家(理学療法士)は運動の効果よりも、まずは運動の安全性を考えます。その上で効果的な運動を指導しています。職業人としては当然ですね。

 

一般的な禁忌(やっちゃいけないこと)は以前お示しさせたて頂きましたので、今日は筋トレにフォーカスしたいと思います。 

comoshin.hateblo.jp

 

結論から言うと「痛みに敏感になって下さい」という事です。ただし、すべての痛みに対して、少しでも痛みがあったら筋トレをしてはいけないという事ではありません。むしろ、筋トレ後の筋肉痛は筋力増強の一過程です。

 

順序立てて説明します。

 

筋力とは筋が収縮するときに生まれる力です。

数値化するのはとても難しいです。なぜなら人間の身体は多くの筋肉からできているからです。ですから筋力とは、結果的に物を持ち上げる力とか身体を動かす力とか、わりと大雑把なものになります。筋トレで重視されるのは、瞬発的な最大筋力です。

 

筋力トレーニングの目的は人によって目的は変わってくると思います。

このことは重要な意味を持っていて、目的の幅が大きいほど、筋トレの方法も変わってきます。少しだけ、例をあげます。

1、筋力の向上

求められる筋力を発揮するため。走力やジャンプ力や体を支えたり動かす力をよりつよくするため。

2、体力向上

基礎代謝を引き上げ、新陳代謝を促し、血行を良くするなど体力増進のため。

3、ボディメイク

贅肉を落として筋肉をつけ、メリハリのある綺麗な体を作るため。

これ以外にも、多くの目的があると思います。ボクなどはやる気ホルモンのテストステロンを分泌するために筋トレすることもあります。

 

注意すべきことの一つ目は、自分の目的をはっきりさせることです。

体力の向上が目的だとしたら、週に2日くらいの頻度でも効果がありますし、筋トレ後の筋肉痛も軽い程度で調整しましょう。

逆に本格的に筋力を強くしたいのであれば、筋肉痛は避けて通れません。筋肉は強い負荷をかけることでその状態に適応しようとします。筋肉を甘やかしては、まず強い筋力は手に入れられません。筋肉痛は必要です。

ボディメイクはシニアには向いていないのでお勧めしませんが、どうしてもという人にアドバイスするなら、食事を研究することです。それとかなりストイックにトレーニングしないとボディメイクは無理です。

 

注意すべき二つ目は、無理せずに長く続けられる筋トレメニューを作ることです。

筋トレで作った筋肉は、筋トレしなくなったらすぐに落ちます。先ほども書いたように、筋肉が大きく、強くなるのはあくまでも訓練環境に適応しただけです。身体が勝手に反応したのです。だからぬるい環境(筋力を発揮する機会が少ない生活)ではぬるい筋肉しかつきません。

 

筋肉痛以外にも身体の痛みに敏感になる必要があります。関節痛や頭痛、内臓からくる痛みなど、痛みをコントロールする事が長くトレーニングを続けることに繋がりますし、身体全体をコントロールする事に繋がります。

 

是非、自身の身体と会話をしてください。

 

それでは、また明日。