事業継承物語(妻の引退時期)
奥様と二人三脚でデイサービスを19年間営んできました
ボクは65歳で定年引退しますが、奥様の引退時期は熟考が必要です
残念ながら奥様には社長の大任は荷が重く、後任は縁戚が無い社員にほぼ決まっています
ですので、新しい体制下での奥様の立ち位置は非常に微妙であるといわざるを得ません
株式のほとんどが新社長の手に移ったとき、今まで取締役だった奥様は邪魔になるのではと推測します
今までのような、”社長の奥様”ではなくなり直属の部下になるのです
特に奥様は経理を担当しているので、新社長がやりづらさを感じるのは必然です
すでに次期社長候補からは新しい経理係を入職させたいとの打診を受けています
ボクは自分の引退を決めた頃から、奥様には一緒に引退しようよと提案してきました
しかし奥様のお気持ちは「もう少し働きたい」でした
つい先日も(老齢年金受給時期についての話し合い)65歳まで働きたいとの意思を表明されました
ボクは奥様が何故働き続けたいのかを奥様の立場に立って考えてみました
1、老齢年金を少しでも多く受け取りたい(余裕のあるお小遣いを確保したい)
2、姑が健在な自宅で過ごすよりも職場のほうが気が楽
3、四六時中一緒だった旦那(ボクのこと)と離れた時間が欲しい
4、単純にご利用者と触れ合うのが好きだ
4つとも動機として間違っていないでしょう
しかし、奥様に降りかかるであろう困難は4つの思惑を吹き飛ばす威力があるでしょう
裏切られ、疲弊し、自信喪失と自己嫌悪が奥様を打ちのめす未来を容易に想像できます
できるだけ奥様の人生を尊重したい
だけどどちらがそうなるのかがわかりません
ボクに経営権があるうちに退職金をしっかり受給して、取締役を辞任して経理社員として働くのが最適解と思うのですが。。。