デイサービスの介護は面白いよ
介護の仕事は3Kだから仕事にしたくない。
世の中的にはほぼそんな風潮になっています。
だけど32年間この仕事をしてきた結果、デイサービスに限って言えば、かなり楽しい仕事だと思います。
何故なら遊んでいて良いからです。
誤解を生む表現かも知れませんが、遊ぶことは生きることに繋がるからです。
ごくまれに、まだ就業しなければならないご利用者もいますが、介護保険でデイサービスをうける人は、もう仕事をしなくてもいい人たちです。
教科書的には地域の中で組織の中で家庭の中での役割を見つけましょう。見つけてあげましょう的な意見もあります。
役割を見つけるのは何のため?役割を与えるのは何のため?
自立を促すためです。
逆に言えば自立に向かうのなら遊んでいても良いのです。ボクらは遊びを支援しても良いのです。
費用や報酬がないのだから、遊びと役割の境目なんてあるわけがありません。
ご利用者が楽しく自分で選択できることこそが自立です。
遊んでどこが悪いのでしょう?
日本人は真面目すぎるので、遊んでいたら仕事をしていないように感じて、勝手に罪悪感を持つスタッフ(就業者)もいるでしょう。
利用者サイドでも、しっかりリハビリをやって日常生活動作(ADL)を取り戻さなければならないといった考えから筋力訓練に励み、遊びなんかもってのほかだと怒り出す人もいるかもしれません。
スタッフもご利用者も一生懸命すぎるから、だんだんデイサービスが楽しくない場所になっていくのではないでしょうか?
たのしい事をやっている時は自然と身体も心も動きます。
効果的なリハビリテーションになり得るはずです。
そこで介護職・リハビリ職の技量が問われることになります。
思考停止した機能訓練を続けるのか、世間が許す範囲で遊びをリハビリに繋げるのか。
花札でも卓球でも庭仕事でも魚釣りでもサッカー観戦でも筋トレでも。
自立を支援するために、いかにご利用者と一緒に楽しむか?
精一杯考えて、精一杯遊ぶ。
デイサービスの仕事はおもしろい仕事だと思いませんか?