コロナで外出自粛だけど、運動をすすめたい
こんばんは。元気な60歳こもしんです。
普段は高齢者のデイサービスの代表をしています。理学療法士となって30年が過ぎました。リハビリテーション指導や運動の指導をしています。
昨今のコロナウィルスよる活動の自粛で皆さんとても窮屈な思いをされているのではないかと思います。長期戦になるとの首相の発言もあり、一体いつまで家に閉じこもっていればいいのかわかりません。
でも、何週間も閉じこもるのは、どう考えても健康に良くないと思うのです。これは30年間の理学療法士としての経験からも強くそう思います。
運動不足は怖い
下のグラフを見て下さい。2007年と少し古いデータですが、日本では運動不足に起因する死亡者数は、喫煙、高血圧に次ぐ第3位でその数は年間約5万人だそうです。高血糖(糖尿病の原因)より上です。よく考えると凄い数ですね。
引用 健康長寿ネットより
運動不足の怖さは理解していただいたと思います。逆に運動が健康に良い影響をもたらす例をあげてみたいと思います。
血流改善
運動をするということは筋肉を使うという事です。筋肉はその栄養を血液を介して補給しています。血液の中のエネルギー源を必要としているのです。だから身体は心臓や血管などを使って筋肉に血液をたくさん送り出そうとします。
運動をしていない時に比べて血流が増えます。いわゆる血の巡りが良くなった状態です。このことは筋肉だけでなく身体の体のあらゆるところに血液が届けられることを意味します。内臓や脳や神経などにも必要な物質が血液を介して届けられ健康を保つことに役立ちます。
脂肪燃焼
ボクには偉そうなとこが言えないのですが、運動は無駄な脂肪を燃焼させる働きがありますよね。必要な脂肪もありますが、それ以外はなるべく燃やしちゃったほうがいいのかな?
骨粗鬆症の予防
運動不足で現れる症状として身体の中の骨がとても脆くなってしまう骨粗鬆症というものがあります。骨の中身がスカスカになっちゃいます。それで重症化すると普通に椅子に座っただけでも、咳をしただけでも背骨の骨がつぶれるように折れることがあるのです。特に高齢の女性に多いです。
そうならないためにも、定期的に運動するのが良いとされています。カルシウムを摂取するのが基本ですが、骨は外からの物理的な刺激でカルシウムを取り入れようとします。さらに太陽の光を浴びることでビタミンDの体内での生成を促します。
筋力維持
筋力とは一般的には最大筋力の事をさします。今、ボクがすすめる運動はどちらかといえば時給筋力です。閉じこもりで筋肉が落ちないようにするのが第一です。しかしながらモリモリ筋肉もテストステロンというホルモンを出しやすくしてヤル気が出てくるという効果もあります。
うつ予防・ストレス解消
筋肉の減少はうつを引き起こす原因になると言われています。デイサービスの利用者さんでも運動を続けてうつが改善した例が数多くあります。軽く汗ばむくらいの運動で頭の中までスッキリします。
睡眠障害予防・生活リズム改善
適度な運動で適度に疲れて、シッカリぐっすり睡眠がとれます。最近は睡眠時間よりも睡眠の質が重要だという意見が多くなっている印象があります。生活のリズムが出来やすいし、食事もしっかり美味しく摂れると思います。
具体的な運動の内容は、軽い筋トレとウォーキングで充分でしょう。スクワット20回、腹筋10回でも筋トレは続けると必ず効果を実感できます。また、ウォーキングは朝早い時間帯がおすすめです。人に会う確率も少ないですし、屋外は感染のリスクが間違いなく低いです。帰ったら手洗いを厳密に行えば大丈夫と思います。特に天気が良い日は自己免疫力向上に良い効果が有るでしょう。
もしかすると1年以上自粛生活が続くかも知れません。コロナだけが脅威ではありません。運動不足解消で健康を維持しましょう。