セミリタイア small life

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ボクが会社を作ったわけ~K病院のトイレの中で~

こんばんは。元気な60歳こもしんです。 

ボクが一般病院の職員を辞めて、自分でデイサービスを始めようと思ったきっかけは、当時勤めていたK病院の外来用トイレにありました。もう17年も前の事です。

 

その頃、ボクは43歳で、介護保険サービスの一つである通所リハビリテーション事業所の主任をしていました。

ある日の昼下がり、ご利用者のYさんがおなかが痛いと言われはじめました。

 

このYさんは当時87歳の強面の元軍人で、認知症があるご利用者様でした。

突然怒り出したと思えばとてもやさしい面もあり、ユーモアのセンスも抜群な方でボクはYさんが結構好きでした。

 

おなかを押さえて座り込むYさんに、「理事長先生に診てもらいましょうね」と声をかけ、外来診察室の理事長先生にお願いに行きました。

 

理事長先生はなんだかちょっとご機嫌斜めです。事務職員を叱って(怒鳴って)いるのです。

遠慮しながらもYさんの状況を報告すると「すぐに連れてきて」とのこと。

 

ところが、Yさんは受診の前にトイレに行きたいと言われはじめました。診察室の隣にある外来用トイレに誘導しました。理事長には「ちょっと待ってください!」と伝えて。

 

15分もすると理事長先生は次第にイライラしてきます。ボクも自然と焦ってきます。

Yさんは個室に入ってうんうん唸っている。「大丈夫ですか?」と声をかけました。

「まだなのか?」と理事長、「すみません!」とボク。

 

Yさんは便はなんとか出た様子ですが、ボクが急がせるので後始末の仕方がわからなくなってしまったようです。さらに焦ってしまうボク。

 

この時(Yさんのお尻を拭きながら)ボクは自分自身に大きく失望していました。

ご利用者の支援を行っているつもりが、いつの間にか理事長の顔色を窺う仕事をしていたのです。もっと認められたい、もっと給料や役職もほしい。そんなことを考えていた自分が惨めで情けなく感じました。

 

これからも、ずっと上役のほうに顔を向けて生きていくのか?

そう考えてすぐに、わたしは独立を決意しました。

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