ボクの定年

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

親父と息子

ボクは息子の事が解ってなかった。これからもそれはむずかしい。

数日前に電話がきた。21時頃だったかな。

息子から掛けてきたのに用件がはっきりしない。だけど、雰囲気で言いにくいことを伝えたいんだなとは察知できた。

息子は、自分のことを鬱みたいだとかアダルトチルドレンだとか話していたけど、それが本題ではない。

ボクは話を聞きながら二つの推測をしていた。

一つは、会社を辞めたい

感染症予防のために自由は制限され、働くことの意義を見つけにくいだろう。一人で過ごす夜は長いだろう。同じ立場だったとしても、ボクも辞めたいと思うのではないか。

もう一つは、ボクの会社を継ぎたい

孤独に押しつぶされそうになった時、やはり思い浮かべるのは家族の顔だろう。そして経済的にも楽に生活できる。実家で家族とともに平安に生きる魅力に気付いたのかもしれない。

 

二つとも間違っていた。

 

答えは父親に対する抗議だった。過去エントリ「息子への電話」の中で息子の声が震えていると書きました。かなりのショックだったらしい。それで鬱になったと訴えた。

人格を否定されたと話す息子に、ボクは謝罪するより不安が先に膨らんだ。

自己弁護するつもりは全くない。たしかにあの時は息子自身の将来の事を突っ込んで話した。給料はいくら貰っているのか?転職する気はあるのか?結婚はどう考えている?4年たって部下は何人で来たのか?

すべて親父として心配していただけで、人格を否定したつもりはない。これってボクがおかしいのか?世の親父さんが息子さんに問う一般的な話題だと思っていた。

そして、それなりに反省していた。

もう、息子の人生に口をはさむのは止めようと。

 

反抗期がなかった。学業成績も良かった。聞き分けが良い息子だ。彼も良い息子であるために努力してきたと思う。だから小さい時から強く怒ったと事はほとんどない。

だから今の状態は彼にとって、親父の期待に沿えない初めての時なのかも知れない。

「悪かった」「苦しめてしまってすまない」

息子が欲しがっていた言葉を捧げた。

数十秒たってから、息子は心が落ち着いたと話した。

とても心配です。

ボクの謝罪の言葉だけで、解決するものではないだろうと思います。

もっと、親父と闘いたいのでは?乗り越えたいのでは?なぜぶつかってこない?

精神的サポートが必要なのかも知れません。

 

夕方に電話しようと思うけど、話題の設定がむずかしい。