初老時代 健康について考えること
小鼻の横にフキデモノができました。
今となっては完全にフキデモノと判断できるのですが、当初は不安がありました。
まず睡眠中に目や鼻に違和感を覚えます。頭蓋骨の内部に重い痛みと疲れを感じます。
顔全体を皮膚の上から触ってみると軽い感覚鈍麻があります。触覚のようです。
鼻の右側の皮膚の奥に堅いしこりを感じた時は、これは腫瘍ではないかと思いました。
夜中だったので不安を抱えながらも翌朝を待つことにしました。
目覚めてさっそく鏡で確認します。
鼻のすぐ右にわずかな膨隆が見られます。発赤はありません。押すと痛みを認めます。
この時、赤みがあってその中心部に白点があれば、それはその時点でフキデモノと判断できたのですが、皮膚の奥に5mmほどのしこりが認識できただけでした。
不安が拡がります。
眼精疲労は常時感じていて、ひどい時は頭痛・肩こり・吐き気までが通常運転でした。
もしかして、ただの眼精疲労ではなかったのかも?
鼻の奥(副鼻腔)に腫瘍ができていたために起きていた症状なのかも?と思いました。
ボクは普段からピンピンコロリを希望していると周囲に話しています。
もしも、治療できない病気や怪我を負った時は、延命をしないで人生を終えよう。
悪性の癌細胞が脳の近くで発生したら、覚悟を決めよう。
本気でそう思っていました。
だけどそれは簡単な事ではないと実感します。
今までの人生は満足できる出来です。
何のとりえもないヘタレのボクが、運よく充実感のある生活を送ることができました。
明日、死ぬことになっても「あぁ楽しかった」とつぶやけると思っていました。
だけど今回のことで、まだ生きることに執着している自分も認識できました。
娘の結婚と孫を育てる手伝いをしたい。
息子が一人前になるのを確認したい。
もうすこしこの世界を眺めていたい。
自分は死を怖がらないのだ。すべてを受け入れる覚悟ができているのだ。
そんな格好の良いポーズをとっていただけでした。
まだ、もう少し、あと少し。
毎日を繰り返すだけにしか見えない老後にもそれぞれの意味はあるのだと思います。
後悔しないためには、もっと情熱的に生きなければなりません。
たったひとつのフキデモノができただけで狼狽えてしまった週末でした。