人間の感情はホルモンにコントロールされている
「人間はすべて自らの理性的な意思と判断で生きている」
大多数の人はそう思っているのではないでしょうか?
残念ながら 現実はそうではありません。
一旦、ホルモンなる内分泌物質が体内に分泌されると、それまで保っていた理性や意思は急にその主張を弱め翻弄されてしまうことになります。
特に感情面においては、内分泌物質によって多大なコントロールを受けています。
そのコントロール下では理性などとても不安定で脆弱で朧気でしかないのです。
代表的なホルモン物質とその精神面への作用を紹介します。
テストステロン : 「男性ホルモンの代表」やる気・活力・決断力・攻撃性・包容力などを増幅する
セロトニン : 「安心ホルモン」多く分泌されるとリラックスでき、少ないと不安を感じやすくなる
オキシトニン : 「幸せホルモン」大量に分泌されると愛情や仲間意識を生じさせる
ドーパミン : 「やる気満々ホルモン」集中力やモチベーション向上、意欲の向上
エンドルフィン : 「脳内麻薬」高揚感・快感・多幸感をひきだす
幸せになりたいと思うからこそボクたちは一生懸命努力するのですが、まてよ、これ・・・
オキシトシンやエンドルフィンを分泌させさえすればOKじゃない?
幸せになれるよ。
別に貧乏だろうがモテないだろうが関係なくネ?
なんだか努力して理性を保つことに意味があるのか心配になってきますよね。
性欲なんかもテストステロンの変化体であるジヒドロテストステロンが多量に分泌されると、もうボクなんかは、もう・・・
実際に意図したホルモンを計画的に体内で分泌させることは簡単ではなさそうです。
だけど現代では人為的にホルモン物質を生成することは不可能ではないと思うのです。
もしかすると人体の外から接種すると麻薬や覚せい剤とおなじ扱いになるのでしょうか?
人間は理性で生きている気になっているけど、ホルモン量の多寡によって人生の価値さえもあっけなく変わってしまういい加減な存在だと感じます。
もっといい加減に気楽に生きたほうが良いかもしれません。
※人体の生理学はまだまだ解明できていない分野です。本稿の内容も完全に正確なものではありません。