ボクの定年

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

その人らしく生きる

理学療法士の資格を取って、15年ほど病院に勤めていました

急性期ではなく、いわゆる老人病院です

高齢化社会に興味があったからです

そこで体験した慢性期の老人医療が、ボクの職業的使命を明らかにしてくれたと思っています

QOLと予防医療です

老人病院で寝たきりで過ごす生活は想像以上に大変です

意思疎通可能な人も不可能な人もそれぞれに大変です

生きている意味を毎日考えさせられました

そして入院しているほとんどの人が病院で最期を迎えられます

そんな場面に立ち会った時、ボクは「辛かったですね」「お疲れ様でした」と心の中でつぶやいていました

ご本人にとって延命は何を意味していたのか?苦しい時間に意義があったのか?

その頃はまだ答えを出すことが出来なかったように思います

 

老人デイケアという通所リハビリテーション事業の前身みたいな部署を任せられ、無我夢中で運営をしていく中で、利用者がその人らしさを発揮できる時間の尊さを実感しました

その貴重な時間を増やしたり支えることがボクの職業的使命だと感じたのです

単に長く生きることではなく、その人らしさを表現できる期間を大事にしよう

そう考えてデイサービスを開設しました

 

老化によって生理上の不可逆的変化が起きている場合は、ボクは寿命を考えます