Medicine お薬
リハビリの学生の頃、ずっと昔のことですが、学校が呼んだ外部講師が話した内容で、2個ほど心を動かされた言葉があります
「皆さん理学療法士になると、経済的成功はないでしょうけど・・・」
「理学療法士は、医師が処方する優秀な薬とならなければイケません」
2つとも否定してやるぞ!と心にメラメラと炎が灯りました
最初の経済的成功は微妙だけど、自分が思うような仕事が出来たかなと勝手に合格点を与えています
お前ら薬になれ と宣われた先生はボバース法の権威で有名な人だったらしい
※ボバース法とは当時主流だった徒手的療法の一つ、神経発達学をベースにしている
どれだけ偉い先生かも知れませんが、こちとら熱い血が通っている生身の人間だ
何が薬になれだよ!人権侵害か?
偉い先生の言うことには
「患者様を治療するリーダーは医者で、看護師や理学療法士や作業療法士はリーダーの方針を理解し忠実に指示を実行する実力がなくてはならない。処方されれば期待通りの効果を出さなければ薬以下だ」
チクショー!大筋で正論だー!なんも言えねぇ
だけどよ、リーダーってのはチームの意見を聞いて初めてリーダーだと思うんだ
俺様の意見は絶対正解で議論なんて時間の無駄だから黙って言うこと聞け!っていわれて、よろしくお願いします、ご主人様!とはならないんだよ、べらぼうめ
そもそもリハビリは患者である人間と、療法士である人間が共通の目標に向かって生々しくその人間性を擦り付け合いながらおこなうアナログな活動なんだよ
単なる化学反応でしかないMedicine(薬)とは次元が違うドラマティックな時間なんだ
たった5分しか患者としゃべらない(殆ど医者の一方的な話)で全人格的な治療が出来ていると思うなよ、タコ坊主
などと若かりしボクは憤っておりました