ボクの定年

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

スキルはコモディティ化する

理学療法士の免許を持っていますが、いまは理学療法を行っていません。

理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。

 *日本理学療法士協会HPより

 理学療法は主に医療機関で行われ実施に関しては医師の指示監督のもとでなければなりません。何の後ろ盾もない弱小デイサービスでは理学療法は実施できません。理学療法に関しては、ボクはほぼ部外者となっています。ただ、各種SNSを覗くと理学療法の未来を憂慮する書き込みが多いように感じます。

明らかに焦っているぞ、後輩諸君!

こんな書き込みはマウンティングだ!とすぐにヒステリックに反応されると思います。そうかも知れません。ただ、不安を抱えた後輩にほんの些細なアドバイスを送りたいだけです。役に立つかどうかも分かりません。そんなものは自己責任です。

 

スキルはコモディティ化する

スキルアップセミナーが百花繚乱です。新しい徒手療法や治療法を身につければ患者様の為になるし、なにより自分自身の価値を高める確かな方法だと信じている若い理学療法士が多いようです。良く考えましょう。そんな簡単に人生が攻略できるわけがないでしょう?ちゃんとした再現性のない手技にお金を払うなんて論外ですが、有益な治療法も多くあります。そんなスキルはいろんな形でまあまあ早いスピードで拡散されます。勉強会であったり、先輩からであったり。希少価値があるうちは個人の価値向上に結び付けることはできるでしょう。しかし一般化したら無価値に等しくなります。延々と無価値化を繰り返すことをコモディティ化と表現しました。スキルでは個人の価値は高められないことに気付いた方が良いでしょう。もちろんスキルの第一人者だけは価値を保有し続けることはできます。千人に1人以下でしょうけど。

スキルを身につけることは良いことですが、それで個人の価値は向上しません。あって当たり前になるのです。個人の価値は個人の魅力やセンス由来することになるでしょう。これはコモディティ化することはありません。簡単に真似ができないからです。魅力やセンスの積み上げ方はそれぞれです。自分に合った方法で磨く以外にないでしょう。もちろん生まれ持った才能の差があることは認めないといけません。イケメン有利です(笑)ボクからアドバイスをするなら、とことんマウンティングされろ!です。医師や看護師や理学療法士の先輩と仲良くなるのです。徹底的に仲良くなると医師の思考や看護師の思考を学べます。先輩のスリップストリームまでワープが可能です。事務長と仲良くなれば事業の運営管理の実情を知ることができるでしょう。

あなたが生きて行く上での重要な示唆に富んだ体験は、手に取りにくいところに落ちています。ドブ沼に手を突っ込まなければ手に入れることは出来ないかもしれません。勇気も精神力も必要です。だからこそ価値が生まれるのです。

事実、理学療法士は医師に認められなければ名前がないのと同じです。

 

※それ以外に方法がないということではありません。起業とかね。