家族とボク
もちろん家族にも定年(引退)の事は話している
妻は心配しているのかもしれない
このところボクは妻の小さな言動に反応する
それまでは会社のことで頭がいっぱいで、大きな問題にならないようであれば、妻の言葉も聞き流していた
で、しっかり向き合うことになると、気になる部分が多く見えてきた
良くない態度だとわかっている
だけど存在を尊重するからこそ意見に反論したりする、いい加減だった聞き流す
妻はそんなボクを少しめんどくさいと思いながらも議論したりさっさと持論を引っ込めたりしながらバランスを取っているようだ
もうすこしスマートな関係にしなければと反省している
娘は逆に面白がっている
お金のことや仕事のやり方をけっこう熱く語るのだが、25歳ともなればそんな説教じみた話も余裕を持って聞けている
話の途中で時々含み笑いをするので、熱くなっているボクは空回りする
89歳になった母はもう色々と諦めている
財産を作れなかった息子を叱咤激励することもない
野菜の栽培方法に口を出すくらいだ
少しずつ、ボクの定年が近づいている