セミリタイア small life

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妻への説得失敗<社長引退までの1500日>

「私は家にじっとしているより、仕事している方がいい」妻は自らの引退を否定した。一週間、説得方法を考えて、満を持して話し合いを行ったが、あえなく空振りを喫した。「ご利用者さんとの交流は楽しく、意味のある時間を過ごすことができる」そう言われると、もうボクが何を言っても言葉が空虚に感じる。わかりました、では時間をかけて問題点を解決していきましょう。

問題点とは妻と社員との人間関係である。昭和のメンタリティを持つ妻にとって上司が部下を指導するのは当たり前で、何度も同じ指摘をうける社員に対して粘り強く指導を重ねることは健全であり正義なのである。時代に合わないと数年前から何度も何度も話してきた。そして少しずつ妻の対応も変化してきた。しかし、残念なことに妻の変化よりも時代の変化の方が速い。努力はしているが時代に追いつくことは難しいように思える。

半月ほど前、妻はある御利用者とトラブルを起こした。ボクが引退を勧めるきっかけになった出来事だ。その後、サービス管理者にも手伝ってもらって状況を確認した。原因は妻の配慮に欠ける発言でもあったことは否めない。しかし実はそれ以前にトラブルになるような伏線が敷かれていた。ある女性社員が妻への不満を当該利用者に吹き込んでいたのだ。御利用者はいつも甲斐甲斐しく介助してくれる女性社員の助けになろうとして妻に対して過剰に反応したようであった。

このような状況を見てくると、もう妻が可哀そうに思えてくる。「楽になったらどうなん?」と声をかけたくなる。君は充分頑張った、そろそろ美味しいランチ巡りでもしたらどうかと思う。だけど妻の表情は暗くない。能天気なのか根っからポジティブなのかそれともメンタルが相当強いのか、ボクには分からない。妻を守る方法はあるのか?そもそも守る必要があるのか?会社はだれが守るのか?結局、結論は出ないまま、妻は仕事に復帰し、見せかけの安寧が横たわる。

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