エッセンシャルワーカー
医療・介護・保育の仕事は適正だけでなく才能が必要です。
ボクは介護の仕事をしています。
高齢者の在宅介護を支援する仕事です。
日本の高齢化は、まだしばらくは進み続けます。
だけど、介護職員がとてつもなく足りていない事はみなさんご存知と思います。
2025年度では32万人増の約243万人、2040年度に約69万人増の約280万人が必要になる
もちろん、IT化やロボティクス化も進めなければなりませんが、簡単じゃないですよね。人型ロボットのケア子さんやカイゴくんが活躍するのはまだまだ遠い未来です。
それでは、どのようにして介護人材を確保するのか?
そんな事できるのかよ~と多くの人が感じています。
医療介護の世界にどっぷりと30年以上もハマっているボクですら、そう思います。
もう、みんなで諦めよう。老後の事なんか考えるのはよそう。一切の延命措置を放棄しておとなしく自然に還ろう。
そんな極端な考えになったりします。
そこで、無理やりポジティブ思考に切り替えてみましょう。
冒頭に書いた通り、弱った人を暖かく守る才能は、誰にでもできる能力ではありません。弱った人は恐怖や不安から精神も混乱していることが多いのです。普通の状態ではありません。そんな不安定性を持つ人を護り、安心させ、生活の質の向上(QOL)まで提供するのは、才能そのものなのです。
間違ってこの才能が著しく劣った人が医療・介護・保育の職に就いてしまったら悲惨です。耐え切れずに恐ろしい犯罪を犯すこともあります。そのくらい才能が必要な仕事なのです。
だから社会はこの才能をもっと評価すべきなのです。
そして特別な対価を与えなければ、人々はその価値に気付くことができません。
多くの人たちは、そうなって初めて、その仕事にあこがれを抱くのです。
現実的には、才能を具現化して評価するスケールが必要です。
サービス受給者が、才能ある人にイイネポイントを発行するとか面白いと思いますが、それだと過剰サービスになりそうです。
残念ながら、思いつくのは経験年数くらいです。
10年間も続けることが出来るのは、きっと才能があると思うからです。
実際、「介護職員特例処遇改善加算」という10年選手を評価する制度もあります。
ただ、一般人が憧れを持つ程度の評価=対価は1千万円くらいではないでしょうか?
数は少なくても、自分に才能があれば1千万円という夢をみせる。
2025年なんて、もうすぐそこです。
やっぱり諦めるしかないのでしょうか?