初老時代 セミリタイアライフ

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

「もうあかんわ日記」読後感想文

 ひさびさに、泣き笑いをさせて頂きました。

何のきっかけだったかは忘れてしまいましたが、なんとなくポチり、なんとなく読み始めました。

すると、家族や人間や動物や障害と向き合う姿勢に感銘しまくり。

作者の岸田奈美さんには”ありがとう”と伝えたい気持ちでいっぱいです。

 

「もうあかんわ日記」はnoteというweb媒体でたった37日間書かれた日記が書籍化されたものです。

本の帯には100万回読まれた日記と記されています。

一日あたり2万7千回!

まあまあの衝撃です。note恐るべし。いやそこではない。

人の心を動かす文章は、ちゃんとバズるんだと思い知りました。

ただ、著者は決してバズろうとして書いていない。

「もうあかん」という状況に白旗を上げるつもりで、こうなったらもう笑ってもらうしかないという気持ちで書かれています。

そこには意図しない正直さが表れてしまいます。

意図する余裕がないから。

 

介護を生業にするボクには、その正直さに胸をえぐられるような痛みも感じました。

共に生きて行こうという覚悟が足らなかったのではないか?

支える人と支えられる人を安易に別けていたのではないか?

そこに愛はあるんか?

 

是非、購入して読んでほしいと思える本です。

ひとつだけトピックを紹介するなら、飼い犬の話です。

散歩中にわんわん吠えまくる飼い犬に口輪をつける。

だけどそれを不憫に思う岸田さんは自分も同じ口輪をつけて散歩に出る。

これはあかん。泣いてまうがな!

読書の一時中断を余儀なくされました。

涙を流しながら、ラジオ体操第一を思い切りやることでやっと気持ちを落ち着かせて、続きを読むことが出来ました。

 

読んだ人は、誰もが彼女を応援したくなると思います。

それは、応援することで、少しでも自分の罪深さを薄めようとする心理の裏返しなのかも知れません。

 

 

長年の使用で黄ばんでしまったU首のグンゼYG肌着のようなボクの心は、仮に消臭漂白剤ワイドハイタ―EXで一時的に真っ白にすることが出来ても、彼女のような純粋さを再獲得するのは無理でしょう。そんな切ない読後の感想でした。