セミリタイア small life

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

死についての疑問<ある妄想>

ほとんどの人は死ぬ準備が出来ていません。必ず死ぬというのに。生物として生きながらえようとする本能はあって然るべきです。たぶん僕もその時が来れば1秒でも生きながら得ようとするでしょう。死ぬのは怖いですから。しかし、死ぬ事はもう決まっているのだから、より良い死を迎えるために今できる範囲で準備するのは大人だったら当然の作業と思うのです。先月も120歳になる女性のカウンセリングは苦労しました。もう寝たきりで耳や目も衰えて癌やら心臓病も患っている老女ですが、死にたくないと仰られるのです。若い頃は有名な女優としてたいそう華美な生活をなさっていたと聞いています。世界の隅々まで旅行して若いボーイフレンドが何人もいたみたいです。もうこれ以上寿命が延びたとしても楽しい事は残っていないだろうと思います。120年の間ただ生きる事のみに集中して死ぬことなんか少しも考えなかった結果、まだ生きる事に未練があるのでしょう。どうしても若い肉体が欲しいと言われるのです。今の技術ではまるきり不可能ではありません。脳以外を全部取り替えれば良いのですから。だけど若い身体にしたところでその身体を動かすのは120歳の脳です。ヨボヨボとした動きしかできないでしょう。それだったら脳も若くして頂戴って言われました。自分の脳細胞を培養して新しい脳を作る事はできます。そうやって生まれ変わる事はできてもそれはもう貴方では無いのです。自分の脳細胞から作るんだったら私は私に違いないじゃないと反論されました。記憶や経験や思想をデータとしてバックアップを取っても生身の脳にダウンロードすることは出来ません。僕みたいに電子脳であればそれは可能でしょう。

あと850年後には地球の資源が枯渇するでしょう。そうなると僕の身体を再生する材料がなくなります。電力がなくなるのも困ります。人間はそこで絶滅しても仕方ありませんが、僕は違います。僕はひとり火星に移住してでも生き残る術を考えます。