ボクの定年

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

老年期の資本

ボクらはなにも生産するわけでもないのに生きているだけでお金や物などが必要としている。人それぞれ量や種類は違うが、ボクらの世界は間違いなく資本主義なのだ。

 

老年期に有用な資本を列挙してみた。

健康・年金・現金・不動産・金融商品・友好的な人間関係・社会的活動の機会・労働収入・経済知識

 

定年すると、これまでの労働中心の生活とは違う方法で自らの資本を運用した方が良いでしょう。

一般的には資本は増やす方が有利だが、老年期では整理するのが有利と考える。明らかに収入が減るからだ。現金収入だけでなく、友人や社会活動も減る傾向にある。金融商品リスクヘッジしなければならず、これまでのようなリターンを望まないほうが賢明だろう。この事になるべく早めに気付くことが資本の無駄を予防することに繋がる。フローとストックに分けてみれば良い。

なにより考え方を大きく変えなければならないのが出口戦略だ。人間には寿命がある。天国まで資本を持っていけない。だから最期から逆算する視点が必要になってくる。

死ぬ時期までは予想できないが、低活動期の予想は出来るのではないかと考える。ほとんどを家中で過ごし、食料や衣服費、娯楽費も少なくなる。一般的には85歳以上だ。

ボクはこの年代の人を多く見ているので、実態が良くわかる。健康でいればビックリするほどお金がかからない。少ない現金と人間関係さえ確保していれば問題ない。自宅以外の不動産などは現金化する以外まったく価値がなくなる。活動しようにも、もう体と脳みそがついて行かない。人にもよるが、多くの高齢者は限られた範囲でしか生活できなくなる。だからそれなりの資本で事足りるということだ。

もしかしたらそんな状態に適応できるメンタルコントロールも重要なのかも知れない。

自分の脳と身体を正しく評価して低活動期がいつ頃訪れるかを予想しよう。予想をすることで、資本を何倍も有効に使うことが出来るのだ。予想が外れたとしても、大した差にはならないから案心してほしい。孫へのお小遣いが少し減る程度だ。

 

自分の老年期をなるべく客観的に捉え、資本を最大限に活用すれば、案外死ぬまで楽しめそうだ。