ボクの定年

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

政治との付き合いかた

政治にまったく興味がなくても、逆に興味がありすぎても辛いのはなぜか?

次期総理大臣になるのは誰か?一般国民には選択の権利が与えられていません。そういう制度だから仕方ないのです。そのうえ、自民党の派閥勢力のなかで、ほぼ決まったも同然なのだから、興味の持ち様もない。「はい、そうですか」と受け入れるほかない。今回もどうせ〇階さんの傀儡政権なんだからある意味安心している。ヒトラーみたいなのが出てこない限りは政治に関心が向かないのである。でもちょっと、安倍さんが五輪招致でマリオの恰好をした時に、ちょび髭がヒトラーに似てるなぁと思ったのはここだけの話。

だけど、そんな政治への無関心が今の日本を作っているのも確かなこと。

ちゃんと(ヒマだから)選挙に行く高齢者だけを見ていれば選挙に勝つ構造を作ったのは、若い無関心層。めんどくさい案件は先送りにする癖がついちゃった。野党が不甲斐ないせいで大企業も自民党と結託し、目先の利益のために国民の生活格差は日々拡がっている。一生懸命に働いても生活が豊かにならない階層が増え続け、そんな人たちが政治に関心を持っていない。

どこかで諦めている。

数年前(2015年頃)、SEALsという学生による政治活動が世の中の注目を集めたことがあった。時の知識層や政府そしてマスコミも緩やかにこれを圧殺して行った。たった1年ちょっとの活動だった。覚えているのはSEALsの主張は幼稚で議論にも耐えないもので恥ずかしいから早く解散しなさいという、世の中を牛耳っている側の意見だった。頭があまり良くないテレビやマスコミはこれに追従して学生の活動は分解した。確かに「戦争反対」「死ぬのは嫌だ」「憲法守れ」など簡単なフレーズを音楽にのせて繰り返す様子は、ちょっとバカっぽかった。

でも、バカでもいいと思う。

ボクみたいに知能が劣る人間にも選挙権はあるし、意見を主張する権利もある。東大卒などの頭の良い人達からすれば幼稚に見える意見でも、国民の意見であることは間違いない。主張を同じくする者たちと政治に対して活動して悪いはずがない。一部のエリートが多くの衆愚をコントロールするプロパガンダよりも100倍健全だ。あの時、安倍総理はなぜ学生と話し合わなかったのだろう?

あの時すでに、民主主義は滅んでいた。

これから日本は衰退の一途を辿るだろう。政治に関心を持たない(持てない)人たちがますます増え、密室政治がデフォとなり、多くの課題は先送りとなる。飼いならされて生きているのか生かされているのか分からない多くの衆愚が、死んだ眼をして働き続ける日本がもうすぐ完成する。