セミリタイア small life

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

3人の後期高齢者の意見

61歳になったボクは高齢者といえるのか、まだまだ高齢者と名乗ってはいけないのか、宙ぶらりんな感覚です。しかし、後期高齢者とは明確な基準があります。75歳以上という年齢です。あくまでも医療制度のなかの基準ですが、一般的にも異議を唱える人はいないと思います。75歳以上は後期高齢者という何か現世から隔絶されたような分類分けがなされるのです。「後期高齢者の生活と意見」という本を読んでみたのですが、小林信彦先生もお歳を取られた感が強く、何が言いたいのか最後までわかりませんでした。でもこれはボクのポンコツ読解力のせいでしょう。ボクの文章だってまったくの自己満の世界ですし、何かを伝えるって結構難しいですよね。

ボクの母親(同居、87歳)の意見

「マスクもしないで外出する若者は大馬鹿者。」今のところ認知症を発症してはいませんが、テレビを見ながらテレビに向かって割と大きな声で文句を言っている。自信はないがたぶん認知症ではないと思う。彼女の意見を要約すると若者は発症する確率は少ないかもしれないが、ウイルスをまき散らすことの重大性を理解していない。感染することで社会にとんでもない不利益をもたらす可能性を想像することができない馬鹿者である。というもの。確かに一理ある。若者に限らずすべての人が外出を20%以下に抑えれば、感染拡大は起こらず、一時的には社会への不利益も発生しないだろう。だけど、それはムリだ。就業可能な人は仕事をしてお金を得ないと生きて行けない。年金があるのは60歳以上の高齢者?だけだ。外出を20%以下にして経済が回るとは到底思えない。まして地方ではリモートワークできる仕事などないに等しい。とてもムリです。若者は活動して経済を回さないといけない。動くなというのは死ねと言っているようなものです。後期高齢者からしてみれば、もしも感染したら重症化しやすく致死率も高くなる。高齢者は死ねと言っているように感じるでしょう。若者からの意見では、怖いのなら高齢者こそ家から出るな、家族とも接するな、そうすれば安全だ。そう言いたいに違いありません。世代間で埋められぬ壁(溝?)ができたのです。お互いの生存権を主張してお互いを攻撃する構造ができてしまいました。

デイサービスを利用する(ほんのちょっと認知機能が低下した)女性の意見

 「ワクチンが出来たら、医療従事者よりも高齢者を先に投与すべきだ。」感染すると高齢者が一番危ないのだから医者よりも先にワクチンを打ってほしい。この言葉を聞いたときは、正直言葉に詰まりました。論理性をもって説明したところではたしてどれだけ理解してもらえるだろうか?自分の説明能力の低さに愕然としました。ムリです。世界の中心はアナタではないのですが、もう間違いなくアナタは中心を譲ることはないでしょう。きっと、ずっと。 

デイサービスを利用する男性(90歳)の意見

「まだ、自分の命が誰かの為になるのなら頑張ってこの命を使いたい。」

 デイサービスに通うのは、頑張って働いているスタッフが好きだから。彼女らの生活を支えることに繋がるのなら少しぐらいきつくても頑張って通いたい。そういう意味だそうです。自分達(後期高齢者)の多くは、もう社会とさんざん取っ組み合い、その使命も全うした。いつ死んでも悔いはない。やれるだけやった、燃えカスみたいなもの。だけど燃えカスでも使い道があるのだったら、使ってほしい。ボクは涙こそ流しませんでしたが、下のまつ毛で受け止めていました。自分勝手にボクは与える側だと思っていました。与えられて支えられていました。とんだ大馬鹿者はボクでした。

できるならボクは3番目の高齢者の様に生きたいです。