マウントされ放題
おはようございます。こもしんです。
遠い昔、日本でも封建制度という社会体制がありました。身分を分ける事で国家体制を維持しようとする制度です。
怖いですね。生まれながらに人生が決まっているようなものです。
ただ、貨幣経済は発達しておらず、身分と貧富の差は比例していなかったようです。偉いけど貧乏。卑しいけど金持ちなんて状況もあったと思います。
少しだけ昔、一億総中流という言葉がありました。日本のお金は概ね均等に分けられていたようです。
資本主義経済が発達途上で微かに身分制度のかけらが残っていました。
だから学校の先生とか消防署の署長とかは疑問もなく尊敬の対象でした。無条件尊敬です。マウントされ放題です。
会社などの組織人も基本的に上司にマウントされるのが普通でした。マウントされることで守ってもらえる体制があったからです。
高度経済成長期には多少問題がある上司でも着いていけばおいしい思いをすることが出来たのです。時間やプライベートを投資しても十分な経済的見返りがあったからです。マウント万歳です。
現代日本は民主主義社会ですよね。時々疑問に感じるけど、きっとまだ民主主義です。法の上では平等な権利を持つ国民が国家を造り支えているはずです。
だけど、現実は上級国民とかいう言葉があるように、不平等感満載です。自分のことを奴隷と称する人もいるくらいですから。
民主主義だけども資本主義も高度化してきました。偉い人に乗っかていれば効率よく生きていけるチート技は使えなくなってきました。個々が経済力を高めないと豊かな生活が出来なくなっています。
そして若者のほとんどはマウントされることを極端に嫌います。そりゃそうです。マウントを許しても経済的利益が見込めないのですから。
封建制度から脱却して民主主義が力を持ちましたが、今度は資本主義から圧力を受けて弱体化しているように見えます。
民主主義と資本主義、混ぜ込んだ二つの制度が少しづつ分離してきている状況なのかも知れませんね。
ボクはマウントされることに抵抗がない世代ですので、若い人が可哀そうに思えます。乗っかっていれば安心の船がないのですから。