ボクの定年

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

理学療法士界隈のクモの糸

ボクも理学療法士のはしくれです。ポンコツですが。

最近、twitterのタイムラインで気になるのは、彼らの書き込みです。給料が上がらないとか飽和状態になるとか、今のままじゃいけない系のつぶやきが目につきます。副業が必要だとか転職すべきとか、将来が不安で仕方がない様子がうかがえます。

実験的に介護保険のサービス事業での起業方法を無料で教えますよとTweetしてみました。案の定、反応はゼロです。実際に運命を変える勇気は無いのでしょう。このまま不安に追いかけられながら暮らしていくしかないでしょう。

毎週のようにセミナーに出かけないと自己研鑚ができないという風潮にも懸念を感じます。もちろん自己研鑚は大事です。絶対に必要です。ボクは有料なのが問題だと思うのです。

 

セミナー開催者からはバカなこと言うな!とお叱りを受けるかもしれません。ごもっともです。でも、その人が同じ理学療法士作業療法士だったらボクは無料にすべきだと思うのです。

これは業界全体の問題です。療法士のレベルを上げないと報酬単価や給料が上がらないと解っているなら、後輩に技術や知識を伝える努力をすべきでしょう。無報酬で教えてやることで強固なネットワークができますし、政治力も増してきます。

目先のお金が欲しくてセミナーを開催するのは、クモの糸の寓話を思い出させます。

 

大勢の中から、自分一人だけは助かりたい、上手いことしたいと、お釈迦様が降ろしたクモの糸につかまるカンダタです。途中までは先頭でよじ登っていくのですが、最後の最後にクモの糸は儚く切れて、皆ともろとも衆愚の地獄に落ちるのでした。お釈迦様も意地悪だなww

 

以前から、どうして無料で教えてくれないのか不思議でした。その技術と知識がボクにあったらボクの目の前の患者さんやご利用者さんがもっと幸せになるのに。それはその技術や知識の価値を高めることに繋がるのに。

聞くと、それなりの費用を使って手に入れた物だから、無料では教えられないとのこと。ご丁寧に民間資格まで作って知識技術を守ろうとしている。視野が狭いというか視界が30cmしかないのか?と寂しい気持ちになりました。この人たちは療法士業界がどうなろうが関係ないのだ。今、自分がいい思いをする事にフルコミットしている。

 

その点、看護師は違いましたね。彼女らは団結して業界全体の待遇改善を訴え、成し遂げました。ボクがまだ高校生の頃だと思いますが、白衣の天使のストライキは協会のトップから新人まで団結の勝利でした。今で言うワンチーム。

理学療法士の職場では、先輩は有料のセミナーで知識技術を得ているから、後輩にはそれを教えない、教えてほしかったらお金払えとなるのでしょうね。それで新人のレベル云々を語ることはできないでしょう。

 

 

介護保険デイサービスでの起業の仕方、教えます。もちろん無料で。

 

それでは、また明日。