自分の価値を棚卸してみる
60歳になるタイミングで当ブログを始めたのは、今までの生き方から新しい生き方にシフトしたかったからです。65歳までの5年間で次の35年を設計したいのです。そのためには、今の自分を客観的に評価して、持っている価値(有用性)や将来的に価値(有用)化できそうな物を棚卸するのが第一歩と考えます。
価値の物差しは一つじゃない
価値という言葉には幅広い意味がありますが、ここでは有用性という意味で使わせていただきます。哲学的には人間の欲求や関心を満たす対象と表されたりします。手に入れたい度で「価値」を計る事ができそうです。
だから当然、価値を計る物差しは、いくつもあり、人によって尺度も違います。お金の価値は経済的には普遍性を保っていますが、人によってはお金に対して価値を見いだせない人もいます。死の淵にいる人はお金に興味もなければ有用性も見出すことはないでしょう。
ましてや人間の価値を持っているお金の量だけで測る事は意味がない事で、それはSNSのフォロワー数や社会的地位だけで測れるものではありません。総合力ですね。
有用性があるかどうかの指標の一つに、例えば経済的な価値があると思います。
価値には基本価値と付加価値がある
ハイブランドのバッグは、物を収納して移動できるという基本的な価値と、みなが欲しがる高級ブランドという付加価値から価格が作られています。
人間にはさまざまな物差しがありますが、家族に愛情を与えることができるとかそのためにお金を稼ぐことができるといった基本価値と、一緒にいて楽しいとか共同作業する事で他の人の有用性を高めることができるなどといった付加価値を見つけることができます。
僕の前職は、病院の理学療法士だったのですが、病院での経済的な僕の価値は、医療点数をどれだけ取れるかでした。その当時は、精一杯取って月に8万点ほどでした。お金に換算すると80万円ですね。理学療法士として精一杯頑張っても月に80万円以上は稼げないのです。現実的には上限60万円でしょうか。
僕の場合は、病院内で理学療法士以外の活動をしました。将来電子カルテになるのを見越してパソコンクラブを立ち上げたり、職員互助会の役員になったりしました。それでも、給料が40~50万円までしか上がらなかったので、起業したのです。
価値を利用してさらに価値を上げる
今ある価値を利用するしかありません。体力があるなら体力を、知力があるならその知力を最大限に利用(投下)して、新たな価値を手に入れる。もし、お金があるのならお金を利用するのも全く同じことです。キチンと価値を認める事が大事です。特に自分の価値を正当に認めていない人が多すぎます。価値だと思っていないので、非常にもったいない状況になっています。
自分の価値はどこのあるのかどれくらいあるのか
僕の場合で考えてみます。ずっと理学療法士の資格を利用して生活してきました。だけど、体力が低下したことで価値も目減りしています。ただ、これまでの経験と知識は価値がありそうです。資産の面では価値は貧弱ですが、会社の株には若干の価値があります。セミリタイア生活に踏み出したことで、週に8時間ほどの時間があります。時間は大きな価値だと思います。息子や娘にとっては、まだ少しだけ利用価値があると感じています。
整理すると
①家族にとってはまだ必要 → 家族のために努力する
②これまでの経験と知識は、後輩と会社、地域に有用 → 教える、伝える活動
③資産価値は持ち株の価値 → 株の価値の増大を図る
④ ①~③のために週8時間を有効活用する。
となります。
自分がやりたい事とは、少しずれてしまいますが、自分の価値を効率的に高める方法だと思います。
資産(お金)は増えそうにないなぁ(涙)
それでは、また。