ボクの定年

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

リスクを無くすのとリスクを減らすのでは全く違う

こんばんは。元気な60歳こもしんです。

正しく怖れる。大事だと思います。現在の状況でノー天気にマスクもなしで不要不急の外出をする人は思想的に危ない人と思われてもボクは驚きません。

 

仕事柄、地域の高齢者さんを集めて「健康運動教室」的なものをときどき実施します。ある時は市町村の要請を受けて、ある時は自社の地域活動として。コロナ以降はもちろん中止になっています。

高齢者に運動を指導するとき、プロとして最初に考えるのはリスク管理です。お勧めしても大丈夫な内容かどうかをアセスメントから判断します。大事なのは危険はないか?却って健康を害することにならないかです。参加者が10人とか15人だったら、お一人ずつ持病とか痛みの有無とかを聞き取りしますので、参加者全員の状況を把握することが出来ます。それぞれに合った安全な運動を指導することが可能になります。

しかし、30人とか50人以上になったらそんな時間は取れません。参加者の中で一番リスク(危険度)の高い人に会わせた運動メニューしするしかありません。そうなると多くの参加者のニーズ(=効果的な運動)を満たすことが出来なくなります。安全すぎる運動のためです。

そして少しだけ危険を承知で健康効果が期待できる運動を探すことになります。

 

もし、そこで転倒や関節を痛めるなどの事故が起こった場合、ボクは当然責任を感じます。参加者にしても、そんなことになったら本末転倒でまっぴらごめん(古い表現)だと思います。

「運動で健康を維持しましょう!」という目的さえ本末転倒になります。ほぼボランティア活動なので、ボク的にもデメリットしかありません。

それでも「健康運動教室」を止めるという判断はしません。地域社会を支える活動だからです。

 

どの様な活動にしてもリスク(危険度)がゼロという事は考えられません。コロナ自粛の中でもスーパーに食料品を買いに行くことになるでしょう。お金や買い物かごや他のお客さんと接する機会をゼロにするのはとても難しいです。出勤しなければならない仕事もたくさんあります。amazonで買っても宅配物は人が持ってきます。

英紙「デイリー・メール」はジョギングによる感染リスクを指摘し、「他のランナーからのウイルス粒子は、それが6フィート(約1.8メートル)先であっても感染の可能性がある」と伝えたとのことです。

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汗が蒸発してそこにウイルスが付いてくるんでしょうか?まさか咳をしながら走る人はいないと思います。それでもこれは行き過ぎです。「感染の可能性はある」とありますが、もちろんゼロではないでしょう。0.001%でも可能性ありですから。

感染可能性をゼロにするには100%人に近づかない以外にないと思います。無人島でも行って自給自足の生活をすれば、可能性をゼロにできるでしょう。でも、違う理由で死亡可能性が非常に高くなるはずです。

 

ボクたちが戦っている新型コロナウイルスは無症状の人ごく軽症の人がいて潜伏期間が2週間ほどある、とても厄介なウイルスです。さらに現在のところ治療薬もワクチンもない状態です。

ゼロリスクを求めてもそれを手にすることはないでしょう。

感情的にならず正しく怖れるしかできません。

 

 文脈とはズレますが、大好きなさださんが歌ってくれています。よかったら聴いてください。

 


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