喪失感との付き合い方
最近、髪の毛がなんか弱々しい。特に後頭部のほうが。。。
そろそろ来たか、実は中学生の頃から覚悟はしていました。
親父と親父の兄弟はすべて禿げ上がっていたから。この年まで付き合ってくれてありがたい気持ち。
ただ、遺伝は前頭部から始まっているのですが、私の場合は後頭部から。
聞いてないよ~
毎朝、三面鏡で後頭部を覗き込む姿は、正直言って滑稽だ。
それまでは自分がほかの薄くなり始めている人の涙ぐましい努力を見て、可哀そうだと感じていたが、ついに自分の身に降りかかることになった。
みっともないところを見せたくないという衝動がある。憐れんでほしくない気持ちがある。
どうにかしたいと自然に思う。
でも、覚悟はしてたはずなのだ。その時になったらスッパリ髪の毛のある生活をあきらめようと。超短髪でリスタートする予定だった。現実は、じたばたしている。
たった髪の毛のことでこうなのだから、私が普段から公言している「ぴんぴんコロリ」もはなはだ疑問だ。やっぱり人間は強くない。(私だけ?)その時になったらじたばたするんだろう。
老眼が進む。走ることができない。集中力が長続きしない。親が亡くなる。子供が独立した。一人で釣りに行くのが怖くなった。きりがない。50代~60代は喪失の世代なのである。
失うものにすがりつくか、諦めてしまって新しい世界を手に入れるか。
諦めには勇気がいる。まだもう少しどうにかなるんじゃないかと思ってしまう。ただ、そうしてじたばたしている間は、結果的にはかなり無駄な時間ではないか?
たとえば私が三面鏡で後頭部を観ている時間。
そして後ろの席の人が私の後頭部を見ているのではないかと心配する時間。
まったく無駄。
ハゲの話ともっと切実な話を一緒にする事はできないだろうが、根本は同じではないだろうか?どちらにしても手放さなきゃいけないもの。
あとは、どちらが楽しいかで判断すればいいと思う。死ぬこと以外はポジティブにいきたい。さっさと諦めて新しい世界に旅に出よう。
仕事もお金も身体も
新しくなる(ハゲの)自分を楽しもう。そして気楽な旅に出よう!