セミリタイアライフの人間関係
そもそもボクにはゴールデンウィークとか無い。
週に6日稼働している会社を運営しているので、休める時は休めるがスタッフが少ない時には出動を余儀なくされる。
今年は外出自粛要請が出ているので、逆にシフトは組みやすい。
しかし暇だ。
みんなも暇だ。
いつもなら友達と飲み歩いている。2年間それがない。
同級生でゴルフのライングループを作っている。
最初は5~6人で連絡し合ってコースに出ていたが、グループが数十人になってからは書き込みがまったく無くなった。
色んな考え方の同級生がいるので、この状況での活動意義が問われるのだ。
だれも面倒は嫌なのだ。
コミュニケーションは途絶えた。
60歳から65歳までの不安定なセミリタイアの時期に、実はこの経験はこれからの生活に有利な点もある。
人間関係を整理できる。
win-winの関係だけに絞って交流するチャンスでもある。
絡み合った損得と忖度で成り立っていた人間関係はバッサリ捨てる。
単純に、好きだから楽しいからという理由で付きあう。
それだけでストレスはずい分軽減される。
実をいうとボクはアルコールが苦手なこともあって飲み会が好きではなかった。
ビール1杯とおつまみに数千円支出するのも嬉しくない。
酔っぱらった友人同士がマウントの取り合いをするのも面倒だ。
ボクらの時代は、人よりも一個でも上に立つのが正義という風潮があった。
その思いが抜けないのか、上か下かは友人関係でも重要だった。
逆にまったく主張をしなければ、発言力さえも失っていく。
なんだかちっとも楽しくない。
ときどき鋭い意見を放ち、一目置かれたいと努力する。
だから、わずかに緊張感のある飲み会にも出席していた。
これからは上を目指さなくていい。
これからは横を目指す。
横から理解をする、踏み込まない、出来る範囲で助け合う。
そんな友人と一緒にいると生きていることが嬉しくなる。