ボクの定年

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

逃げ水

きらめく太平洋の海岸線を、夕闇に染まる瀬戸内海の灯りを、ボクは毎日夢想しています。つまらなくなった日常から抜け出し、トワイライトゾーンに導いてくれるちいさなバイクはまだボクの家の車庫にはありません。

おそらく日本で一番ダメダメな高校生だった45年前のボクは、50ccのバイクを妄想の中で走らせていました。どこまで行っても真っ直ぐな北海道の道でした。わかり易い現実逃避でした。そしてそれが出来る大学生になっても、ボクが北海道を走ることはありませんでした。経済学概論とドイツ語の単位が取れなかったせいです。妄想はたばこの煙のように消えてなくなりました。

昨日、クロスカブ110の予約をいれたバイク屋さんに顔を出しました。顔をおぼえてもらうほど常連ではありません。たった1回会ったきりです。「誰?」的な表情であしらわれそうになったので、クロスカブを予約した・・・と話すと、やっと満面の笑顔で応対してくれました。とてもわかり易くてうれしいです。

そして受け取った一通のお知らせ。予約時には3月頃の納車と聞いていたのですが、早くても4月以降、いつになるか約束できないとの事でした。

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そろそろヘルメットとかグローブとかスマホホルダーとか、浮ついた計画を立てていました。別府から足摺岬に渡るか、それとも大型フェリーで神戸まで行って淡路島経由で徳島に入るか?真剣に考えていた自分がかわいそうだ。まだまだ先の話になっちゃったみたい。ジジイの純情を返してくれ!妄想で終わってたまるもんか。負けるもんか。