ボクの定年

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

視力という能力

特定健診に行ってきました。

γGTP↑・脂肪肝・血糖↑・尿たんぱく↑・心電図異常・メタボsyn。まあ、そんなものです。特に驚きません。去年も同じような状況だった。問題は視力。1.0と0.9でした。どっちがどっちなんてどうでも良い。すごく悪化している。学生時代は両眼2.0だったのに。

父親は教育熱心だったけど、眼が悪くなるくらいだったら勉強なんてするなという人だった。そんな免罪符があったからこそ勉強などほとんどせずにFラン大学に入学することができた(笑)おかげでそこそこの苦労はさせて頂きました。大卒初任給は128000円で手取りが98000円だったなあ。自分のことながら衝撃を受けたことを覚えている。そこそこの苦労が始まった齢だ。でも眼だけは良くてずっと2.0をキープしていた。視力が良いことで生じる社会生活への恩恵はまったくゼロでしたが。

眼が悪くなって感じるのはメガネがメンドクサイのと物の把握が大雑把になることだ。メガネは首に下げても頭に乗っけても持ち歩くには超メンドクサイ。ズボンの尻ポケットに仕舞うことができたらどんなに楽だろう。眼が悪いと細かい形や色合いがぼやけてしまうので、もう物事をきっちり捉えようとはしなくなる。全体を大まかにしか受けとめない。少しずつルーズになっていくようだ。時々靴下が左右合っていない。同じ色ならいいやとなる。髪型もそう。小さな寝癖は見えなくなった。ボクにとって一番面白くないのは人間や人間以外の小さな表情を見逃してしまうことだ。例えばサッカーの試合で、ピッチの中の選手の表情が見えない。怒っているのか冷静なのか、選手同士でどんなコミュニケーションをとっているのかほとんど分からなくなった。視力2.0の時は笑顔や唇の動きだって捉えることができた。臨場感が半分になった。また、散歩しているときに出会う野花や動物が平坦に見える。小鳥の種類も判別できない。楽しみが減ってしまって最低だ。

NHKスペシャルで生命の起源的な番組のなかで見たんだけど、動物が進化を早めたのは視力の発達にあるらしい。脳と視神経は密接に絡み合いながら進化していったというのだ。眼から入る情報は膨大で人生に与える影響も計り知れない。父親の言葉は正しかった。眼が悪くなるくらいなら勉強なんてしないぞ。そして出来る限りの感動をこの眼に焼き付けてやろうと思う。

だからブログは1日1時間までです。

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