プロが教えるデイサービスの選び方 利用者とのマッチング
こんばんは。元気な60歳こもしんです。
通所リハビリ・通所介護(デイサービス)を24年間運営してきた実績から、失敗しないデイサービスの選び方を解説します。
今回はご利用者側とデイサービス事業者をマッチングさせる考え方をまとめました。
性別
ほぼ、男性か女性かで分けられます。デイサービスの男女比は3:7から2:8です。圧倒的に女性が多いのです。一般的に男性は高齢化した後、集団生活に馴染むのが下手です。だからデイサービスに行きたがりません。
男性に親和性が高いのはリハビリテーションに特化したデイサービスです。あまり他人と話をしなくても過ごせます。
女性は協調性が高いのでおしゃべりがたくさん出来る住宅地にある通常規模のデイサービスが向いています。
能力と疾患
デイサービスを利用する人は、少なからず活動能力や認知能力、調整能力など機能低下した状態であるはずです。そうでないと保険適応にはなりません。
その人の有する能力に応じたデイサービス選びをすることで介護や機能訓練の効果が良くなります。出来る事まで奪わないサービス量がポイントです。
能力的に低い人には専門職が多いデイサービス。
機能低下が少ない人にはオシャレなカフェスタイルの小規模デイサービスはいかがでしょうか。
年齢や性格
85歳を超えた方と65歳から75歳までの方ではデイサービス側の対応も微妙に違ってきます。前者は人生を達観出来る人が多くなるのに比べ、後者ではまだ自我が強く表れる傾向にあります。
現在、利用している人たちの年齢層に近いデイサービスを選べば要望に近い内容のサービスを受けられる可能性が高まります。
経歴・経済状況
ご利用者の経歴や経済状況も考慮すべき点です。色んな経歴の方が同じ時間を過ごすのですから利用者同士の軋轢も発生します。もちろん、そんなことは気にしない性格であれば問題ありません。しかし、持ち物や昼食代など考え方の違いを気にされるのであれば、大きな規模のデイサービスをお勧めします。
1日に50人以上になる大きなデイサービスは、嫌いな人と同じ日になっても一言もしゃべらないでいることも出来ます。気が合う人たちと小さなグループを作ることが出来るからです。
認知症
最期に、認知症を患われている人のデイサービス選びです。正直、一番むずかしいのです。慣れない場所で、ご利用者同士のコミュニケーションが上手くとれないケースも多く、ご本人の大きなストレスになることもあります。
決め手になるのは、経営者や管理者の経歴です。認知症についての深い知識と経験がものを言います。是非、事前に話をしてみて、信用に足る人物かを判断してください。
デイサービスなんて何処も変わりないだろう?と思われている人がとても多い気がします。でも、よく見るとそれぞれに特徴があり、相性があります。
平均すると数年間という期間を楽しく、効果のあるサービスを受けるためには、ご利用者とデイサービス事業者とのマッチングの良し悪しが重要になります。
皆様が後悔のない選択を出来る事をお祈りします。