ウォーキングで警察のお世話になった話
おはようございます。こもしんです。
昨年の初夏の話をします。
充電し始めたばかりの携帯電話に、警官から着信がありました。
「今、どちらに居ますか?」
その時、ボクはずぶ濡れの格好でコンビニのイートインコーナーでおにぎりを頬張っていました。
もう夏の暑さが厳しくなっていて、あと2か月ほどに迫った42.195kmのウォーキング大会への不安が大きくなっていました。まだ、20km程しか歩いたことが無かったからです。
20kmでもきつかったのに、42.195kmをはたして歩けるのだろうか?もう少し練習とデータの収集が必要だと感じていました。
その日は曇天で長めの距離を歩くには絶好の日だと思いました。すぐに支度をして家を出ました。妻には「そこら辺を適当に歩いてくる」と伝えました。
本当に家を出るまではコースとか考えてなく、歩き始めてから決めるつもりでした。
幹線道路に出て、さあ右に行こうか左にしようか、そんな自由選択が大好きです。
「よし、今日は30km歩いてみよう」その時決めました。
携帯とお金があれば道沿いにはコンビニがたくさんあるので、どうにかなるだろう。
その頃ボクは、キンドルの電子書籍を携帯の読み上げ機能を使ってイヤホンで聞くことにハマっていました。ちょうど森岡毅さんの「苦しかったときの話をしようか」を読んでいました。
途中雨が降ってきましたが、夢中になって聞きながら、歩きました。本の中身もウォーキングも楽しすぎました。
気が付くと携帯の電池残量が20%まで低下していました。
「あれ、消耗はやいな」
そうは思ったものの、あまり気にせずドンドン歩く自分が嬉しく、立ち止まろうとはしませんでした。
ちょうど、道は大きな田園地帯を横切るところに来ていました。
「一回、妻に連絡しとこう」
携帯を取り出すともう残量は7%でした。
「もしもし、今、・・・!」
短い会話は十分可能だと思ったいたら、話し始めて5秒で電池切れです。
「まあ、いいや。次のコンビニで充電器を買って充電しよう」
折しも雨は強くなっていて、ずぶ濡れでした。でも、今日こそ30km歩けるかもしれないと気分はアゲアゲでした。
その時、妻はとんでもない不安に襲われていたそうです。
どこにいるかも分からない。どんな状況かも分からない。どうして会話が途切れたのか、そしてその後繋がらないのはなぜか?
雨はひどく降っている。
一時間ほど、不安の中で待っていたそうです。ボクからの電話を。
それでも連絡が無いので、ボクの友達に電話したり、自ら車で当てもなく走ったりしたそうです。
さらに半時間ほど経ったとき、妻は警察に電話しました。
「うちの主人が行方不明です!」と。
歳をとると、歳から逃げようとします。そして、とんでもない行動に繋がるなることもあるのです。妻が巻き起こした珍事件ですが、ボクにも注意不足がありました。
自分のキャパを考えて年齢に見合う落ち着きを持ちたいですね。
それでは、また夕刻に。