続・理学療法士界隈のクモの糸
以前書いた理学療法士のキャリアの問題が少し反響が有りましたので、補足文を書きます。
療法士の世界でも、個人の時代みたいです。組織で仲間と共に共通の目標を達成しようというスタイルは時代遅れなのでしょう。
若い人は先輩にマウントを取られるのを極度に嫌い、年配者は言うことを聞かない奴を引き上げてやる義理など感じていない。
ある意味、分かりやすい関係です。療法士がチームでなくなれば、病院は個別に生産性を重視してきます。自在に給料をコントロールできます。
結局、療法士は一部の高所得者とアルバイトに毛が生えたお金しかもらえない低所得者に分かれます。たぶんですが、高所得者は数パーセントです。
そして、その数パーセントの高所得者もその地位を維持するためには、相当の努力が必要になるでしょう。
それが分かって前述の関係性を良しとするのなら、残念ながら?無関係のボクが意見を述べる意味はありません。すみませんでした。
療法士は患者さん・利用者さんがリハビリテーションを実現するための職業で、リハビリテーションはチームで取り組むという前提があります。
多少マウントを取られようが、簡単な指示を出すにも気を使わなければならないとしても、極端な個人主義は社会の利益につながりません。
社会の利益を生み出すことが出来ない資格なんて価値は低くて当然です。
理学療法士や作業療法士は全体で価値を上げなければ、自分の価値も上がらないという非常に簡単な理屈です。
より多くの若い同志に、自分の持っているすべてを伝えるセミナーをお願いします。交通費や弁当代は支給してやってください。
ボクはもうすぐリタイアする人間ですが、療法士の将来が輝くことを祈っています。
それでは、また夕刻にお会いしましょう。