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人生会議のポスター問題

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テレビのニュースで初めて知ったのですが、厚労省が作成した「人生会議」のポスターに批判が集まり、予定していた自治体への発送を取りやめたとの事です。

たしかに、人生の終末期を茶化したような内容で、不快に感じる方も多くいるだろうと思います。今回の見直しは当然と思います。ただ僕には、この啓発の中に延命治療への問題提起もしくは惹起があるのではないかと感じます。

 

人生が100年もある可能性の中で、これまでの人生の設計図はあまり役に立たなくなりました。長生きは最大のリスクだという考えの人は、僕の周りの人たちを含め、かなりの比率になっているでしょう。このまま、医療が更に進歩して、死にたくても死ねない人はますます増えるでしょう。植物状態で、または脳死状態で、チューブに繋がれて生きる事に対する恐怖は計り知れません。僕がいわゆる老人病院に勤めていた時に見た、ただ、生かされている人々。もちろん、ご本人たちは、もう意思を表する事はできません。仮に、意思表示できたとしても、日本のいまの状況では、その意思をくみ上げる事は、ほぼ不可能です。生かされ続けます。

 

人生会議でも、もし回復の可能性が極端に低い、または意識が回復しないことが分かったとき、本人や家族の意思を決定するなどの話し合いをしてほしかったのではないでしょうか。僕も、延命治療は拒否します。だけどその時にその意思を僕には表明できないでしょう。厚労省は延命治療の是非の民意をある程度作ってから、諮問会議で検討したいのでしょう。そうでないと医師会をはじめ既得権をもつ強い力が現状を変えさせないからです。

 

若い人たちが重い税金や社会保障費に苦しむ未来は、もうすぐそこです。自分の終末期医療の計画を、自分や家族と立てる必要性と権利は、間違いなくあると思います。

 

北欧では、自身で食べ物を食べれなくなったら、それ以上の治療・看護はしないそうです。その時がその人の死期になるのです。