セミリタイアーズ

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

認知症は怖くない

僕が経営しているデイサービスにも認知症の方はいらっしゃいます。機能訓練を中心としたプログラムを特色としている事業所なので認知症はあまり得意ではありません。でもケアマネージャーさんからは、認知症のリハビリをして下さいなんて振られたりします。がんばります。

 


認知症の中核は記憶障害です。単に記憶能力が低下していく病気なのです。たまに問題となるような行動を起こす方もいらっしゃいます。それは本人が状況に適する判断が出来なくなったか、関係する人たちの対応が適切でなかったか、どちらかに起因することが多いのです。

 


記憶が障害されるだけなので、当然ながらそれ自体は、周りに悪影響はありません。本人様は真面目な方ほど大変苦しく感じられておられます。しかし、その事(記憶が障害される事)が周りに迷惑をかけていない事を、本人様に伝えることさえできれば、問題となるような行動はほとんど見られなくなります。

 


周りとの関係が悪化しなければ、少しの見守りで自宅で過ごすことが出来るでしょう。認知症自体は怖くないのです。悪化していく人間関係が怖いのです。

 


家族は、なかなかその事実を認めることができません。近所の人とか、デイサービスの職員が異変を感じていても、家族は最後まで今までのイメージを払拭することができずにいます。そしてご本人も症状に必死に抵抗してしまう事が多いのです。この過剰な症状に対する反応が思いもよらぬ行動を引き起こしてしまいます。家族はご本人に自分たちの常識を押し付けて、関係が悪化していきます。ご本人も家族に迷惑をかけないように努力しますが、記憶障害のために的を得た対応ができず、悪循環が始まります。

 


ご本人と周囲の人が、状況を客観的に認めることさえできれば、多くのトラブルを防ぐ事ができます。決して自分の常識を認知症に人に当てはめない。相手の立場に立って固定概念を外して考えてみる。そんな接し方を心がける事で、家庭も地域も、認知症に優しい社会を作る事ができるでしょう。このような対応は簡単に出来る人と簡単には出来な人がいます。その事も問題の一つでしょう。