ボクの定年

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恒常性の維持(ホメオスタシス)とは生活リズムとの関係

人間は(多くの変温動物もそうですが)、気温が40℃でも氷点下でも、自分の体温は同じ温度にしようとします。また、水分を多く採ると、尿で多く排泄しようとします。このように、生物がその内部環境を一定に保とうとする働きを恒常性の維持(ホメオスタシス)といいます。

 

ホメオスタシスとは、自律神経系や内分泌系(ホルモン)によって制御されていると言われています。自律神経とは交感神経(興奮系)と副交感神経(安静系)で調整されます。内分泌(ホルモン)は、脳幹や腸内から分泌されるごく少量の物質で筋肉や神経に作用してホメオスタシスを支えます。

 

健康維持のため、生活リズムを整える事は重要です。生命の維持にはもちろんエネルギーが必要ですが、不規則な生活はそれだけ多くエネルギーを消費するでしょう。60才を超えたらなるだけ効率よくエネルギーを使うのが得策です。本来備わっているホメオスタシスの力をしっかり機能させることで、老化の進行も緩やかにしてくれます。

 

生活リズムを整えるために、僕たちが特に気を付けたほうが良いとされるのは「睡眠」です。バリバリに仕事をしている間は残業などで帰る時間が不規則にはなりますが、それでも大まかに見れば、同じ時間に起きて、ほぼ同じ時間に就寝するのではないでしょうか。

それに比べてセミリタイアーズは、朝はゆっくりする事が増え、夜も妙に早く眠りに付いたりします。逆に超早起きしたりするものです。

 

睡眠リズムの安定は自律神経系とホルモン系を整える事になりますし、自律神経・ホルモンの分泌機能が整えば、睡眠のリズムも整う事になる、相互に作用しているのです。かといっても自律神経・ホルモンの分泌は意思の力でコントロールできないものです。僕らができることは良質な睡眠を心がける事です。

 

具体的には、

①朝は決まった時間に起きる

コルチゾールというホルモンが分泌され血糖や血圧を上昇させて心身を活動的にします。

②太陽の光を浴びる

日光を浴びる事でメラトニンが分泌され、活動時間と睡眠時間の調整がなされます。また、紫外線を浴びる事で、ビタミンDを体内で生成し骨の形成に役立てます。

③日中は心身の活動をしっかり行う

適度に筋肉や精神を活動させることで、交感神経と副交感神経を活性化し、夜間の睡眠を深くします。

④夕食は早目に取る

胃での消化にかかる時間は個人差はあるものの3~5時間です。この消化時間内に入眠すると内臓が活動状態のままになるので深い睡眠がとれなくなります。

⑤ゆっくり入浴する

入浴は副交感神経が優位な状態をつくり、精神をリラックスさせることができます。

⑥リラックスして入眠する習慣作りが大事です。

 

何事も、習慣が重要なのは変わりないようです。そして、習慣を変えること自体が恒常性の維持に逆行しているのでは?と思えるほど、僕にはむずかしく、なかなかうまく行きません。