ボクの定年

還暦オーバー!今日もチャレンジ!

年金をいつからもらうか問題

年金は60歳から70歳まで自分が決めた時期から受給することが出来ます

64歳までだと繰り上げ受給、65歳1ヶ月から繰り上げ受給になります

あと1年4ヶ月後に65歳になるので、そろそろ受給時期を想定しておこうと思います

65歳ちょうどで受給開始するか、繰り下げして年金額を増やすかを検討します

 

ボクの年金は少ないです。恥ずかしいので仮の年金額で調べてみます

65歳ちょうどで受給開始した場合の年金額を仮に180万円/年に設定します

1年繰り下げた場合、年金の増額率は8.4%だそうです

2年繰り下げで16.8%

3年繰り下げで25.2%

なんだかものすごく増えます

これだと65歳で180万円の年金は66歳受給開始だと195.12万円

67歳では210.24万円。68歳ではなんと225.36万円になります

月に換算すると、65歳受給開始で15万円、68歳受給開始で18万7800円です

これが生涯続くなんて、なんて素敵な制度でしょう!

繰り下げ絶対!繰り下げ一択!

 

ところで、繰り下げしている間は当然ですが年金はもらえません

180万円/年がゼロ円になります。

この損失を増額した金額で穴埋めするために必要な年月を計算します

1年繰り下げで増額される金額151200円

1,800,000÷151,200=11.9(年)

約12年でやっと穴埋めできる計算になります

66歳から12年で78歳になっています

78歳から本当の151,200円を享受できることになるのです

同じように2年繰り下げでは増額金は302,400円

2年間年金を受け取らないのだから穴埋めする金額は360万円

3,600,000÷302,400=11.9(年)

67歳から12年で、旨みが出るのは79歳からになります

寿命が100歳とわかっていれば旨みを堪能できるのでしょうが、ちょっと自信がない

 

そして繰り下げしている間も生活費はかかりますのでそこは貯金からの手出しになります

仮に生活費を20万円だとすると1年で240万円、2年で480万円かかります

3年720万円になると数千万円以上の貯金があるかしっかりとした収入がないとかなり厳しいことになります

 

以上のことを考慮して、繰り下げするのは1年間が妥当かなと判断しました

あくまでもボクの場合です

計算方法が間違っていたら是非ご指摘ください

 

参考

年金の繰下げ受給|日本年金機構 (nenkin.go.jp)

定年後の自由(2)

自由のようで自由でない、定年後の自由をちょっとだけ深堀します

 

3、行動の自由

会社に縛られない自由な時間は間違いなく増えます

自分のペースで行動できるのは自由を感じる瞬間でもあります

規制がかかるとしたら、家族・お金・世間体ではないでしょうか

ボクの周りでも定年したら車中泊で全国を旅したいと話す同僚もいますが、現実には難しい課題をクリアしなければ旅立つことは出来ません

奥さんはOKするのか?必要なお金はあるのか?車中泊のルールを把握しているのか?

自分だけで決断できる人は少ないです

趣味を始めるとか習いごとをするなどで小さな自由を楽しむなど、比較的障壁が低い自由を楽しむ人が多いでしょう

 

4、精神的な自由

やっとストレスフリーな生活をおくれます

様々なプレッシャーから解き放たれ、性格が変容する人も現れます

ボクの友達は急にヒゲモジャになっていて一瞬誰だかわかりませんでした

自我が強くなる人もいて、付き合い方を再考する時期でもあります

だけど、多くは楽しそうで良い方向に変わります

 

5、社会的な自由

それまで社会的な立場から抑えられたいた言動が自由になります

特に教育者や役所の職員だった人など、退職前と後では正反対になりがちです

付き合いたい人だけと付きあうことが出来るようになるので幸福度は上がります

しかし、あまり自由にやり過ぎると友人や地域社会からはじかれやすく、孤独老人になる人もいます

 

自由といっても何らかの制約があるので節度をもった自由の行使が必要です

定年後の自由(1)

一般に定年後は毎日が日曜日、自由な時間だと言われています

仕事から解放され、子育てもほぼ終了し、気ままな生活がずっと続くように思われます

本当にそうでしょうか?

少しだけ定年後の自由を深堀してみます

 

1、お金の自由

超富裕層以外はお金の心配をし続けることになるのではないでしょうか?

財産を減らさない努力、収入(年金等)と支出のバランスを保ち続ける努力、将来に備える努力、また家族に資産を残す努力などけっこう気を遣いながら生活しなければいけないでしょう

普通の人なら収入を増やす能力が見込めないので、限られた範囲の自由しかありません

趣味や旅行を計画するにも上に書いたことを考えると、自制が必要になります

働いていた頃に比べ、借金なども難しくなります

ただし、老後破産のリスクを背負って手持ちの資金を起業や投資に使うことも自由です

 

2、時間の自由

最も自由をを感じることが出来るのが時間です

朝寝坊も夜更かしも自由です

時間はすべての人に平等に与えられています(寿命という意味ではない)ので仕事をしていた時間がまるまる自由になります

ただ現実はせっかくの自由な時間をテレビなどで無駄に過ごしている人が圧倒的に多いでしょう

目的のない時間は余裕の時間という考え方もあるとは思いますが、もったいないとボクは思います

いままでスルーしていた庭の草むしりとか家事だとか、時間を使う作業は割と多いので有り余って仕方がない事にはならないようです

 

 

3、行動の自由、4、精神的な自由、5,社会的な自由は明日書くことにします

 

 

春に務める

デイサービスのしだれ梅は、花びらをおとしてかわいい葉っぱを付けています

春が来ました

希望に萌える春です

ゴルフや旅行、魚釣りなど楽しいことがいっぱいです

しかし仕事のことになると、なかなか萌えることはないかも知れません

すでに引退を宣言している社長業は、いまさら新規事業を唱えたって会社にとっては完全に迷惑です

ボクの仕事は新しい社長が新しい気持ちで会社を運営できる環境を作ることです

そして年度末の雑多な書類を黙々と作成することです

 

一瞬、20年前の新米社長時代から今までの業務内容をフラッシュバックさせました

楽しい仕事、辛い仕事がたくさん思い出されます

若いボクには若い夢がありました

63歳のボクにも年齢なりの夢があります

今でないと目指せない夢です

地味で達成可能性も極端に低い夢ですが、追いかけることは出来ます

 

そのために今日も地道に務めることにします

「介護職員処遇改善加算及び介護職員等ベースアップ等支援加算」の申請

映画「Winny」を観てきました

映画「Winny」公開翌日、上映時間は21:00~23:00

どうしても観たい、観なければいけない動機がありました

ボクにとって作品の出来不出来はあまり関係ありません

47氏こと金子勇氏の追悼を、10年の時を経て行なうための映画鑑賞でした

 

Winnyを初めて知ったのは2チャンネルという掲示板でした

ヤバいフリーソフトがあるらしい

47氏と呼ばれる謎の男が開発したソフトで

画期的なファイル共有ソフトだという

当然のように強い興味を持ちました

ネット民も大興奮状態で、47氏の動向に固唾をのんで注目していたことは確かです

 

映画の中では47氏著作権違反行為を幇助していないと主張した事になっています

ソフトを置いていたサイトには、著作物の共有はしないでくださいとの文言がありました

しかし、あの頃、2チャンネルでは47氏を含め、暗に違反は仕方がないだろうという雰囲気が確かにあったと思います

道頓堀から川にダイブする奴らみたいな熱病に罹っていたのでしょう

そしてその中心人物である47氏は、カーニバルのような空気の中で退くに退けない精神状態だったのではないでしょうか?

 

映画の中で47氏はひたすら純粋で無垢な人物として描かれています

本当にそうだったのでしょうか

純粋な悪党は存在しますが、純粋な善人は存在することが困難です

どこかで体制を破壊して自分たちのサブカル文化を解放したいという欲があったに違いありません

プログラミングとインターネットという武器を得てみんなと一緒に革命を夢見たのだろうと推測します

 

Winny事件として社会的にも大きな反響を呼び、主題は技術発展のあり方に移っていきました

47氏が逮捕されなければ日本は世界に遅れを取ることなく技術立国していたのではないか?

それは誰にもわかりません。次の開発は「ネコファイト2」だったかも知れません

ボクを含めネット民はそれでも良かったのです

47氏がソフトを作って、ボクらが使い倒す

時には不備を糾弾する。47氏は負けまいと改善する

ソフトを通して47氏と繋がる喜びをずっと感じていたかった

 

映画の鑑賞は、置いてきぼりにしてきたあの頃の感傷を弔うものでした

改めて47氏のご冥福をお祈りします

公務員の倅

26歳の頃、会社を辞めた

市役所勤務だった父親は、公務員試験を受けるように勧めてきた

実はボクが大学生の頃からずっと耳にタコができるくらい聞かされてきた

当時、27歳が受験資格のリミットだった

どうしても合格するための時間が足らなかった

頭が悪かったことも大きな理由だけど、公務員になる勇気が無かった

閉鎖的な環境で30年以上真面目に勤め上げる自信が作れなかった

親父の背中をずっと見てきたから

 

26歳の無職の半年間、ボクの頭の中は生きていく為の稼ぐ手段を得るためにどうするか?でいっぱいだった

父親から費用400万円を出してもらって、一生食べていけると思われる理学療法士の専門学校に入り、民間病院を経て自分の会社を作り、現在に至っている

一貫して生きるために稼ぐ、稼ぐためにお客さんを幸せにする

 

父親が市役所勤務でなかったら、ボクの人生は大きく変わっていたに違いない

大学4年間の学費に生活費の仕送りだけでも相当な金額だっただろう

やっと自立したのに、また専門学校の授業料

親父にもボクにも辛い4年間だった

だけど、公務員は不祥事を起こさない限り収入が保証されている

十分な退職金も計算できる

 

親父がいたからボクは前を向けた

生きる希望を設計することが出来た

そう、すくなくとも経済的に恵まれていた

 

だけど、自分の生活は厳しいままだ

やっと就職した民間病院の給料は18万円だった

入り明けで休みのない宿直業務の手当を合わせて手取り17万円くらいだったかな

これじゃあ結婚できないと悩んだ

給料を上げてもらうために必死で働いた

患者さんからの評判が良くなるように、成果を出した

医者や看護師さんら評価されるために勉強会を開催した

そうして10年で給料が35万円ほどになった

それでも足りなかった

2人の子供の学費がとても嵩んだ

最低でも1500万円は間違いなく必要だった

起業して稼いだ

稼ぐためには利用者さんに満足してもらわなくてはならない

ボクのデイサービスを選んでもらわなければならない

必死で働き、喜んでもらえるよう時には過剰サービスもしてきた

今はもう疲れて心がカサカサとか弱い音をたてている

 

年に数度、ふと親父の遺影に目が行く時、公務員になっていたらどうだっただろうと思う

大学院に進みたいという息子の希望も叶えてやれたかも知れない

 

娘にお金の授業

専門学校を卒業後、アパレル関連企業に就職するも半年で退職し、以後実家の子供部屋で同居している娘(25)にお金の授業をしました

と言っても、ジジイの話すことなんかあんまり聞きたくもないだろうから、グッと短く15分の授業です

娘が生まれた時、彼女の健康を願いボクは禁煙しました。しかし彼女が大人になった時、彼女のバッグにはメンソールのタバコが入っていました

この笑い話を講話の時にいつも使わせていただいています。本当にありがとうございます

 

彼女は子供部屋で動画編集の仕事をしています

最初は1本2千円というクソ低賃金なアルバイトでしたが、最近では1本8千円まで単価が上がりました

そろそろ個人事業の届け出をしてキチンと税金を払いなさいと教えました

社長です

税金や社会保険料の納め方、経費の考え方、お金の増やし方を伝授しました

つみたてNISAとiDeCoも教えました

ボクがつみたてNISAを始めて2年9ヶ月で投資額110万円、投資益(リターン)が20万円であることをタブレット画面で示しました

もし娘が30年間、月1.5万円ずつ投資したとしたら、30年後には1千万円ほど見込めると金融庁のシミュレーション画面で解説しました

 

15分間の授業では時間的にここまでが限界でした

しかし娘は少なからず驚いていて、つみたてNISAにかなり興味を持ったようでした

若いときは興味関心の触手をたくさん伸ばして自分への投資にお金を使いなさい

ちゃんと準備をしていれば不安はコントロールできるよ

 

娘は安心したような穏やかな表情を浮かべ、ボクに言いました

「よくわかった、お父さんがボケる前にお父さんのつみたてNISAのIDとパスワードを渡しといてね。ボケてからでは遅いからね」

そう言って2階の子供部屋に去って行きました

 

ファイト!闘う君の唄を

闘わない奴らが笑うだろうファイト!